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ロシアの本当の姿

2019-11-13 15:00

Здравствуйте!(ズドラーストヴィチェ!)先週、ロシアに里帰りしてきました。

ロシアに行った友人に帰国後に、 「思ったより人が優しかった」 「クマ歩いてないんだね」 「ウォッカじゃなくてワイン飲むんだ」 「あったかかった!」 というコメントをいただくことが多く、ロシアに対して、現状とは程遠いイメージを抱いている方が多いので、本当の姿を暴いていこうと思います。

ロシアの空港はハイテク

今回はSherementyevo空港発着だったのですが、Transitゾーンでびっくり!

中国系資本のカプセルホテルが進出

capsule hotel

カプセルホテルって日本初のはずですが、、 ロシアと中国の経済提携強化を象徴しているとしみじみ実感 飛行機で寝れない方向けに乗り継ぎ中に1時間500円-1,000円くらいで寝れます。 私が通りかかったときは、利用者はごく少数でしたが。

capsule hotel 2

タッチスクリーンで注文

これ、日本にありましたっけ?わたしがファストフード食べなさすぎるだけかもしれませんが、UI/UXがヨーロッパでみた物よりもきれいでした。

burger king

没入型劇場が若者に人気 (Immersive Theare)

親友と親友の彼女が、最近モスクワの若者の間で流行っているという”Immersive Theare”(没入型シアター?)連れて行ってくれました。 teamLabのようなものをイメージしていたら、甘かったですね。全く違いました。

immersive theatre

説明が少し難しいのですが、中世時代の貴族の家をイメージした3階建ての広い一軒家の各部屋で繰り広げられる演劇のシーンを役者と一緒に移動しながら間近で見れる、という体験でした。 同時に複数のシーンが家のあらゆるところで披露されているので、どれを見るか、どの役者について回るかはあなた次第。 すべてのシーンを見るのは不可能なので、全員が全く別の体験をすることになります。しかし、徐々に立ち入り禁止の部屋が増えていき、最終的には一か所に集められて全員が同じクライマックスを見ることになります。

正直、完全にストーリーを理解したとは言い難いのですが、「家政婦と恋に落ちた貴族の息子が精神病や恋のジレンマにもがき苦しみ、最終的には、家政婦と義理の兄弟の関係にあることを知らされ、心臓発作(?)で亡くなる」というものでした。

深いなーと思ったのは、各登場人物を演じている役者がそれぞれ2人ずついて、片方は実際の登場人物を、もう片方は登場人物の「心」を表現していました。 つまり、表向きは冷静を装っている2人でも、「心」は通い合っている様子など、行動と心情のギャップを描き出していたのです。

原作はアメリカの小説らしいのですが、演出はロシア人なので、ロシア色も出ますし、何よりも、このような体験が若者の間で流行るだなんて、日本ではまずありえないなと驚愕してしまいました。

3時間も薄暗い一軒家の中を歩き回っていたロシアの若者は、劇が終了し、出た瞬間に「すごい良かった」「何て体験」と本気で言っていましたし、私の親友はもっかい行くとまで!

immersive theatre2

ロシア文学が好きな人はわかってくれると思うのですが。ロシア文学は、人間の心理の奥深い闇まで描き出す、高度な人間分析で構成されています。 それの影響を感じさせる体験でした。

私が特に好きなのは、ドストエフスキーの罪と罰、ブルガーコフのマスターとマルガリータトルストイの戦争と平和。(プーシキンレールモントフゴーゴリは別枠です) 愛、憎しみ、欲望、妬みなど様々な感情に正直に生きている登場人物が人生とはなにかや自分の生き方を模索する様子が生々しくて、中高生時代に読んでいた私を人間として成長させてくれたと本気で思っています。

巨匠のロシア文学をいやいやかもしれないけれど、最初から最後まで読まされるロシアの若者だからこそ、このようなシアターを楽しめるのだと思います。 読んでいる人は読んでいますが、日本の教育でも、日本文学を必須読書にするべきだ思います。国語の教科書の20-30ページの抜粋からなにがわかるんですか。

UberもCloudもAmazonもロシアは独自で開発 (2019/11/24加筆)

世界中で人気のサービス(Uber, Cloud, Voice Assistant)、中国でAlibaba/Baiduなどが独自で開発しているように、ロシアでも米国のTech Giantに頼らず、サービスを独自で開発/展開していました。 以下、代表的なサービスの対応表です。

グローバル版 ロシア版
Uber Yandex Taxi
Uber Eats Yandex Еда
Voice Assistance (Alexa, Cortana, etc.) Yandex Alice
Cloud (AWS, Azure, etc.) Yandex Disk
Amazon [Yandex] Market(https://market.yandex.ru/?clid=505)

#ちなみにYandexの全サービスはこちら。もはやYandexはロシアのAlibaba/Baiduですね。ロシアの人口がもう少し大きかったら、いい勝負なのに…

このリストみて、日本のYahoo!やドコモやSoft Bankあたりが目指している世界に近いような気がしました。日本の大企業がロシアの大企業から学べることも多いのかも。

乳製品のバラエティーが半端ない

これ全部乳製品なんです!信じられますか? ヨーグルト、ケフィア、チーズ、サワークリーム、カッテージチーズなどなど。

Embedded content: https://youtu.be/18TvlC3hm8Y

ロシアの食べ物で日本にいて一番物足りないのは乳製品ですね。 毎朝、カッテージチーズにサワークリームを混ぜて食べていました。

夜景がきれいなんですよ

夜、車で移動中に思わずパシャリ。

night

モスクワの地下鉄もとても便利で、とてもきれいなんです。ひとつひとつの駅が歴史を持っていて、大理石でできていて! 写真撮り忘れてしまいました…

気候変動は本物。あったかすぎ。

去年も同じ時期にモスクワを訪問したのですが、その時はCanadian Gooseの分厚いコートを着ていないと凍え死にそうになり、雪も絶賛降っていましたが、今年は、ほら、こんな感じ↓

MGU

タイツ一枚にニットスカートで生存可能でした。 東京でなかなか履けないブーツを履けたのは嬉しかったですが!

家庭を極めて大事にする文化

ロシアは、過程をとても大切にします。奥さんが家で料理をすることが良いとされていて、家族みんなで一緒にご飯を食べるのが優先されるので、ほとんど外食せずに終わりました。

空港から到着してすぐに作ったシナモンロール ↓

cinnamon roll

でっかい揚げ餃子Chebureki ↓

chebureki

ロシア風チャーハンにサラダ3-4種類の夕ご飯 ↓

fooood

特別なディナーではなくてもチキンを丸ごとオーブン焼きにしちゃいます ↓ サワークリーム・クルミ・ピクルスベースのソースが最高でした

entire chicken

Red Squareで宝石展に入りそびれたお話!

普通はあんまり観光しないのですが、色々あってクリミアからおばさんがモスクワまで来ていたので、せっかくなので観光に。

red square

おばさんが5,000個以上ものダイヤモンドがついているロシア皇帝の王冠をどうしても見たいというので、それが格納されているダイヤモンド展示に行くことに。

ただ、迷っていて5分遅れたら、入れてもらえなかった私。仕方がないのでRed Squareを1時間ぶらぶら。レーニンのミイラを見たかったのですが、入り口がわからず。。

天気は良くなかったですが、きれいでしたね。

red square beauty

おまけ

Microsoftで同じチームのロシアのCloud Advocateにもばっちり会ってきました!

Embedded content: https://twitter.com/kristinayasuda/status/1194221264820244486?s=20

家族団らんタイム中にアルバムをめくっていたら、2歳くらいの私が!このソファにのっているワンちゃんがお気に入りのぬいぐるみでした。

meeee

親戚が飼っているワンちゃん。ねこ派だけど、これで起こされるときゅんとなりますよね。。

doggy

ロシアは本当に大好きです。でも、日本帰ってきて、この笑顔(笑)

coming home

なにが言いたいかっていうと。ロシアは特殊ですが、普通の国です!