実は先週1週間、肺炎で入院しておりました。 普通は、高齢者の風邪が悪化するケースが多く、例外的に30代半ば以降の過労が原因の肺炎もあるらしいのですが、20代前半で肺炎は、先生も私もびっくりです。 薬の処方に困るといわれてしまいました。
Lesson Learned
- 38度以上の高熱でMtgに出たり、ディナーに出たり、東京中走り回るのは良くない (もともとそんなことするのは私くらいかもしれませんが)
- 41.7の熱が出たらやばいと思う (人間の細胞を構成しているタンパク質が42度で凝固を始めるらしいので、本気で命の危険があるらしい) 皆さま、季節の変わり目で突然寒くなったので、くれぐれもご自愛ください。
これで日本でも救急車を経験(ポジティブw)
実は、今回、40度の熱がなかなか下がらない私を見て、救急車を呼ぶように言い続けてくれた友人のおかげで命拾いをしました。私1人だったら普通に仕事に行っていたと思います(笑) というわけで、救急車で運ばれて、肺炎が発覚し、入院するに至ったのですが、救急車は人生で3回目。
フランスとアメリカで救急車で運ばれた経験はあったのです。どちらもやけどでした。 これで日本の救急車もレパートリーに追加されました! 冗談はさておき、その国の緊急介護の仕組みってその国の健康保障の世界を垣間見るいい機会だと思っているので、少し共有します。
フランスの救急車
フランスでは、ボルシチかなにかを作っていて、ゆでたジャガイモの水切りをしているときに、電話がかかってきて、あんまり出たくなくて、携帯を床に落としちゃって、拾おうとしたら、水切りをしようとしていたジャガイモをゆでていた熱湯をそのまま自分の顔に注いでしまってやけどしました。
説明が長くなりましたが、まあ、熱湯を顔にかけちゃったわけですよ。でも、私、自分の身体の痛みに疎いので、少しだけ顔を冷やして、料理に戻ってしまったのです。 その後、ディナーに来たお友達はびっくり。
お友達「顔赤いけど、どうしたの」 私「え?赤い?こういうことがあったんだけど熱湯かな?」 お友達「はい救急車呼ぶよー」
土曜日の夜だったので、病院も薬局も空いておらず、救急車を使うことに。手当てしてもらって、痛み止めと塗り薬とガーゼを処方してもらって帰宅。 後日、€19(2,000円ちょい?)の救急車代の請求書が来て、それで済みました。
ちなみに、あとは全く残っておりません!人生であそこまで自分の身体のパーツを頑張ってケアしたのは最初で最後でしょうね(笑) クリームを3種類くらい使い分けていましたw
保険料は後払い
フランスの保険料は後払い(先に全額負担して、後程申請して返金してもらう)制度になっています。 理由はよく覚えていないのですが、別件でフランスでお医者さんにかかった時も、最初全額自費負担して、後程、決まった書類を記入して役所に提出しました。口座にしっかり振り込まれたのを確認した時の安堵感は今でも思えていますね。 「フランスの健康保険制度機能してるやん!」みたいな。
ちなみに、私のような、海外から来ている学生の年間の保険料は20-30万円程度でした(2014年当時) 。保険料の学生割引があったの記憶が定かではありませんが、あったような気もします。
アメリカの救急車(カリフォルニア州)
アメリカでは、友達の誕生日に焼いたブラウニーをルームメイトの誰かがなぜか冷蔵庫の上に置き、それを知らなかった私が、コーヒーを片手に冷蔵庫を開けようとしたら、ブラウニーが上から落ちてきて、自分で作ったブラウニーを無駄にしたくなくて、熱々のコーヒーを手にこぼしつつ、オーブンから出したてのブラウニーを両手でキャッチしてやけどしました。 簡単に言うと、オーブンから出したての天板を手でキャッチしちゃったのです。
これは、すぐに水膨れになっちゃって死ぬほど痛かったのですが、日曜日の夕方だったので、どこも開いておらず、緊急診療室行きになりました。 一番覚えているのが、泣きそうなくらい痛いのに(というか我慢強い私が珍しく泣いてた)やけどの様子を見る前に「妊娠の可能性はある?」「最後の生理はいつ?」という質問攻めにされたこと。 「今回の私の症状と何も関係のない無駄な質問、なんでするのですか」って怒ったところ、「処方する薬でアレルギーがでたら困るから」とのことらしい。 やけどの薬でお腹の赤ちゃん(いた場合ね)に悪影響が出るとは思えないですけど、、
後日、$200(20万円以上)の請求書が来てびっくりしました。
カリフォルニア大学の必須加入の保険料が、半年で80万円以上(年間160万円以上)だったので、それに上乗せでこの救急車代はさすがアメリカですね。 ちなみに、翌日、大学の付属病院を勧めてもらい、行ってみたところ、確かに無料で治療が受けられたので、無駄に保険料を払っていたわけではなかったようです。
プロのカウンセリングを体験
かなり余談なのですが、アメリカの大学では無料でプロの精神科医のカウンセリングが受けられます(確か一人、半期に3回まで)。 私はとことんの経験主義者(経験に勝るラーニングはないと思っている)なので、普通ならバカ高いカウンセリング、せっかくだから体験してみようということで、行ってきました。
あの時は、Schwarzman Scholarsに選ばれなくて、へこんでいた時期だったのでそれを相談した気がしますが、他の人と比べたら、かなり軽症だと判断されたようで、あまりカウンセリングが役になった記憶はないです。 でも、カウンセリングが何かが体験でき、使うべきタイミングがなんとなく想像がつきました。
日本の救急車
安定の日本のクオリティですね。
私よりもかなり重症(意識の全くない方など)も運ばれてきておりました、、 ちなみに、お腹のすいた私は、点滴の袋を外して、手に持ってコンビニまで出かけてしまい、血液が点滴の復路の方に逆流。血液で一杯になったチューブはなかなか見ものでした。
病院までついてきてくれた友達は、「クリスチーナといると新しい世界が常に見れるから飽きない」と言っていました。 まあ、確かに、常になんかに巻き込まれているかもしれない(笑)
肺炎との戦い
熱にうなされる数日間
辛かったです。 皆さん、最後に41.7を出したのがいつか存じ上げないので、共感してもらえないと思いますが、40度の熱は本当に辛いです。
熱が下がっても体に力が入らない…
入院しながらいろいろ考え事して、次の作戦練ったりできるか、なと最初はポジティブに捉えていた時期もあったのですが、病院の魔術なのでしょうかね。眠気しか襲ってこないです。
熱が下がっても最初の数日間はだるくて、ずっと寝ていました。 先生に筋力なくなるの早いから歩けーって言われて、それだけは絶対にいやだと思って、お母さんと毎日1-2時間、外で歩くようにしていました。 それでも、病室に戻ってきた瞬間、バタンキューでした。
白血病で、鶴を折り続けた、千羽鶴の被爆者の女の子、本当にすごいなと思いました。
肺炎はうつりません
お見舞いに来てくれた方数名から聞かれたのですが、(来てから聞くんだって感じですが)肺炎はうつりません。 うつるのは、結核です(笑)
お見舞いに来てくださった方、来て来ようとしてくれた方、本当にありがとうございました!
おかげさまで治そうと頑張れました。 本当にありがとうございました。
ちなみに、入院した病院の私のいる階の看護師が高校の同級生で、運命の再開を果たしました!やっぱり私はどこでも生きてゆけます笑
最後に
今回、倒れた原因ははっきりとはわかりませんが、マイクロソフトにNGOにスタートアップ支援にMyDataの理事に登壇にブログに、と爆走していたのは否めないので、 誕生日会で、「来年は『選択と集中』の歳にする」、と申し上げた通り、自分の身体にも負担をかけすぎないためにも、有言実行しようと思います。
現在決めているのは次の2つ: ー、Identity X Standards関連(これまだオフレコ。) 二、MyDataGlobalの理事 (選挙で選出いただいたので、この自分が信じるミッションを掲げる組織を前に動かせるように全力で頑張る) 三、ブログ
私が東京中を人に会いに走り回らなくてもいいように、月に1度クリスチーナに会える場所を来年から始動させる計画が動いているようで、詳細が分かり次第、また告知します!