Identity
Microsoft

2020年を代表する10の出来事

2020-12-30 15:00

もう一つ怒涛の一年が終わりました。 毎年恒例の「今年を代表する10の出来事」をまとめようと思います。 今年は31日の午前2:30までIdentity関連のコールが入っていたり、31日は一日中お掃除とお料理をしていたので、従来より投稿が遅く・短くなってしまいました。。

  1. MicrosoftのIdentity Standardsチームにジョイン

今だから言える話ですが、2019年から、今の上司を数か月かけて口説き、自分で書いたJob Descriptionでポジションをオープンしてもらい、念願のIdentity StandardsチームにMicrosoft社内で社内転職しました。

毎日が新しい発見の連続で、とても難しいですが、すごくすごくやりがいを感じながら悪戦苦闘しています。。この区分が正しいかは疑問ですが、分散型アイデンティティとレガシーなアイデンティティの両方をカバーしており、橋渡し的な役割を果たすことがハイレベルな目標です。。

ISO(国際規格機関)、W3C、IETF、OIDF、OIX、DIFの6つの規格機関でマイクロソフトを代表して参加しているのですが、スーパーインテリジェントなディベートクラブに入部した気分です(笑)

国内・海外の両方で、マイクロソフトを代表して分散型アイデンティティについて話す機会も増えており、色んな人との意見交換を通して私自身の理解が日に日に深まっています。

内閣官房のブロックチェーン委員会およびTrusted Web委員会(名称略)に委員として参加させていただく機会もあり、著名な他の委員の方々から学びながら、発言もしつつ、日本のインフラ作りに関われているのも楽しいです!

  1. 接触確認アプリCOCOAの開発に携わる

2000万ダウンロードを越えた接触確認アプリのソースコードの開発にプロジェクトマネジメントの立場から関われたことを本当に光栄に思います。おかげで、2020年の3-6月は、寝れませんでしたが…

6人のチームで開発したオープンソースのコードが政府に採用されるという前代未聞の快挙で、本当に多くの方に支えていただきながら、本業傍らにボランティアで何とかやり遂げました。

プロダクトを1から作るというかけがえのない体験ができて、これはスタートアップもできるなと変な自信になりました。

メディアが如何に情報を歪ませるかを体感できたことや、官僚の方々とのやり取りを通して日本の官僚が如何に優秀かを実感できたことなど、手を動かさないと得られない学びが本当に多かったです。
  1. IBO Zambiaを設立!デジタルクレデンシャルの発行までこぎ着ける

私が理事を務めるNGOInternetBar.orgのザンビア支部を設立し、IBO Zambiaは現地でフルタイムで数名を雇えるまでに成長しました。

デジタルクレデンシャルを用いてザンビアの若者の雇用を生み出すというゴールの元、まずは、アメリカの高校と繋ぐことで、ザンビアの高校生にデジタルマーケティングの授業を受けて、スキルを身に着けてもらいました。本来は、対面での大規模プロジェクトを6月に予定していたのですが、コロナで急遽Zoomに変更しました。

12月31日(今日!)は、現地のNGOやミュージシャンとコラボして、New Yearコンサートをザンビアに贈りました!メインは、B Flowはオバマ元大統領も認めた現地のスター、約3,500人規模のコンサートを予定しています。もちろん、マスク・消毒は徹底し、現地政府の許可も得ております。現地の盛り上がりがすごくて、来年度のIBO Zambiaにとって重要な活動基盤になりそうです。

入場は、紙のチケットに加えて、分散型IDベースのデジタルチケットも試験的に導入しています。(ふじえさん、ありがとうございます!)

他には、IBO Summitというオンラインカンファレンスを主催したり、Universal Declaration on Digital Identityを執筆して発行もしました。

今年からインターン・ボランティアの数も増えました!いつも支えてくれている皆さん、本当にありがとうございます!

事業のHPはこちら。リニューアル中です!

  1. 文部科学大臣奨励賞を受賞

公益社団法人日本青年会議所が主催する人間力大賞において文部科学大臣奨励賞を頂戴することができました。

これをきっかけに日本中のJC(青年会議所)とのご縁もできて、北海道の栗山町、小田原市などとやり取りさせていただいているだけではなく、JCの世界大会でも登壇するという快挙をいただきました。

人間力大賞の授賞式の様子はこちら 。Zoomでの受賞者も多く、まさに新しい生活様式を体現するような授賞式でした。

人間力大賞の各受賞者の情報はこちら。日本を元気にする素晴らしい活動を全国各地で行っているパワフルな方ばかりで多くの刺激をいただきました!

  1. NewspicksやTBSなどに出演する機会に恵まれる

初のテレビ出演はまさかの生放送でした(笑) それでもなぜかビビらず、ひろゆきさんと議論になったり、私のテレワークに関する提言がTop3にランクインしたりなどとすごく楽しかったです。ちなみに出たのは、「上田晋也のニュースな国民会議」でした。

Newspicksさんとは寄稿やインタビューなどいろいろ接点はあったのですが、ハイライトは、インベスターズへの出演ですかね。アイデンティティとなんの関係があるんだという感じですが、教養として投資を学ぶことは私のアイデンティティ構築にとって大事なのです、とか言って。

冗談はさておき、投資は真面目に勉強したいと思っていたので、楽しくやっています。個人でもちゃんと投資を始めました。元々は、投資の番組ではなく、国際ニュースの番組に出るはずだったのですが(笑)

  1. 慶応義塾大学とのデジタルアイデンティティ基盤の実証実験に携われていること

途上国ではなく、日本でアイデンティティ関連の実証実験にがっつり携われたのは、これがはじめてだったので、本当に数多くの学びがありました。大好きなふじえさんと鈴木先生と岸上先生と、SSIやDIDについて、たくさん議論しながら進めています。2021年もたくさん前に進むはずです!

プレスリリース:慶應義塾大学、次世代デジタルアイデンティティ基盤の実証実験を開始

  1. MyData Globalの理事としての1年目が終了。

MyData Globalは組織としてたくさんの課題を抱えてスタートした2020年でしたが、理事のみんなで知恵を出し合いつつ、なんとか乗り越え、昨年よりは順調なスタートが切れそうな2021年です。

組織作りという意味で、他の理事に学ばせてもらうことが本当に多く、MyDataのコミュニティとしての力には感動させられてばっかりでした。

コロナにも何とか適応でき、MyData Online 2020も無事開催できました。私が出させていただいた、3セッション("Plenary: Crossing the Chasm for Privacy Respecting Identity", "MyData movement in Digital Global South", "Interoperability between certifications")がとても人気で、最高の一年の締めくくりになりました。

ちなみに、2021年も理事です。

  1. メンタルヘルスが維持できたこと

これ、本当に大事。友達とお茶したり、運動したり、エステ行ったりなど、めっちゃ忙しい中でも、息抜きの時間が作れたのは本当に貴重でした。

  1. 家族とゆっくり時間が過ごせたこと

コロナで外出できない中、東京にいてもな、ということで3月から約3か月北海道の実家で暮らしていました。一緒に海に行ったり、BBQしたり、テニスしたり、北海道をあちこちドライブしたりなど家族とゆっくり過ごす時間が高校ぶりに取れて本当に幸せでした。

私のパワーの源泉は家族なのである意味コロナに感謝です。(予定していた、スイスとパリと台湾と京都の代わりの北海道でしたがw)

  1. プライベートが波乱万丈すぎて(笑)

知る人ぞ知るのですが、プライベートがかなり波乱万丈で幸せな一年でした。 詳細はあまり書きません(笑)

2021年の抱負

誕生日に書いたものと変わっていません。

  1. Digital Identity頑張る。主にSIOPとIdentity Proofing。技術力強化する。
  2. 大好きな人たちを大切にする。
  3. 手を広げてしまったことを楽しみつつ、やり切る。

Hitorigoto

コロナで人間の適応能力の高さに心底、感動しました。だって、数か月もたったら、リモートワークが当たり前になっていましたよね。。

同時に、コロナへの適応の仕方によって、大きな分断が社会のあちらこちらで生まれてきているように感じています。考えていかなければいけない課題は本当に多いように思います。

ただ、ピンチはチャンスと言いますか、それぞれ失ったものも、もちろんあるとは思うのですが、商機を上手くつかんでいる人が多いように感じています。

ニューノーマルや新しい生活様式などいろんなワードが出てきましたが、5年後、意外とすんなりもとに戻っているような気もしていたり。

Anyways, so ready to walk into 2021 :)