Identity

2022年 Top10 パート① (ご報告あり)

2023-01-15 18:00

皆様、あけましておめでとうございます! 2022年の終わりは、オーストラリアとニュージーランドでワーケーションをしており(別途ブログにまとめます!)、アメリカに帰国後は大掃除で追われており(笑)、2023年になってしまいましたが、毎年恒例の、トップ10シリーズ、いきましょう!

記事の公開スケジュール

今年は、3つの記事に分けて公開していきたいと思います。まずは、大きな報告も入っている、トップ2から!

次の記事は、日本時間の水曜日(1/18)朝と土曜日(1/21)朝に公開予定です! (変わる可能性大なので、TW/FBでアナウンスします)

1. 自分が著者・編者を務める規格のセオリーから実装への道が見えてくる

パッションドリブンで飛び込んだ、分散型アイデンティティの規格を作っていく世界。最初は、キャッチアップすることが多すぎて、本当に大変でした。仕事のスコープもきれいに定義されていませんでしたし(笑)

でも、去年(2022年)、山場を越えたような気がします。

そして、自分が描いてきた分散型IDの世界のビジョンを、勇気を出して、発信したところ、業界で受け入れてもらえ、すごくやりがいを感じました。以下、ビジョン3つ:

  • 技術スタックのあらゆるレイヤーで規格が乱立する分散型アイデンティティのせかいで、OpenID for Verifiable Credentialsが、相互運用性を担保するための収束点であるべき
  • そのうえで、相互運用性を担保するためには、エコシステムごとに、技術スタッフの各レイヤーで使う規格を選択し、JWT-VC Presentation Profuleのように、プロファイルとして発行することが必要
  • 大きなスケールでの実装が証明されていない高度な暗号アルゴリズムを使わなくても、SD-JWTを使えば、JWTを使って選択的開示が可能になる

Embedded content: https://twitter.com/kristinayasuda/status/1539487408038678528

↑ 分散型IDの実現にはブロックチェーン要らないというと一番ウケるんですよね。。

何よりも、自分が著者として関わっている規格がマイクロソフト社内のプロダクトのタイムラインに組み込まれており、しっかり実装が予定されていることが、規格アーキテクトとしては、最高の報酬です。

他にも、W3CのVerifiable Credential v2.0のワーキンググループの議長に抜擢されたり、ISO mDLに規格関連の仕事が増えたり、大忙しですが、社内外の、優秀な大尊敬する方々とコラボレーションできていることが本当に楽しくて、刺激になっています。

どうして私なんかと会話してくれるのだろうと毎日不思議に思いながら仕事しておりますが(笑)

Embedded content: https://www.youtube.com/watch?v=DZBaqJgBWU4

↑ まさか、Identiverseのキーノートで得dもをさせていただけるとは思いませんでした。

追記① 本人も忘れていたのですが、2022年3月に昇進し、シニア・アーキテクトになりました。次は、プリンシパルらしいですw

追記② 最初に書いた2021年のトップ10の#1とタイトルが一緒で、笑ってしまいました。変えました。順調に成長しているということでw

2. IBO Zambiaを引き渡しました

私が2019年に立ち上げた、ザンビアでのNGO IBO Zambiaを、2022年末に、現地メンバーに引き渡しました。

IBO Zambiaは、2019年から米国のNGO InternetBar.org Instituteとは別団体として運営しており、とてもやりがいがあり、たくさん学ばせてもらっていたので、とても難しい決断でした。

理由はいくつかあるのですが、パイロットプロジェクトが終わり、分散型アイデンティティのシステムを大規模で実装していくという次のステージに行くには、マイクロソフトでの仕事と両立しながらでは、限界が来ていたことが、一番大きいです。

直近は、分散型アイデンティティの使い先として立ち上げた、小口融資の事業が主に成長しており、インパクトは出せていたのですが、元々やりたかったこととは少しずれているという違和感が私の中で大きくなっていて、一時停止して、自分のやりたいことを整理する良いタイミングだと判断しました。

最初は、NGO自体を閉じようと思っていたのですが、現地メンバーの続けたいという想いが強く、団体自体は、現地メンバーの管理の元、継続しているようです。(私はもう関与しておりませんが。)どうするか悩んでいるときに、世界中複数国で小口融資事業を運営している会社様に小口融資事業を引き取っていただくという有難いお話もいただき、私もたくさん勉強させていただきました。

少し息抜きをしてから、また次の挑戦を探そうと思っているので、引き続きどうぞよろしくお願い致します!なにか面白いプロジェクトなどがあれば、ぜひ教えてください!

トップの写真は、3月8日の女性の日にIBO Zambiaのスタッフとイベントを企画したときのものです!本当に良い思い出。

追記① これだけは言わせてください。NGOの資金調達、本当に難しいです。

追記② 最近、やっと本を読んだり、映画を見る時間があり、違和感しかありません。